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立華だより 2022年5月
たねをまいたよ
桜の花びらが舞い踊る園庭で子どもたちは毎日気持ち良さそうに外遊びを楽しんでいます。進級・新入で環境が変わり、4月当初は緊張気味な子どもたちの姿が多く見られましたが、5月を迎え、少しずつ穏やかに過ごせる日が増えてきました。涙していた子どもたちに少しずつ笑顔の時間が増え始めたこの1カ月は、おうちの人と離れる寂しさもあるけれど「ここは大丈夫だ」「何だか楽しいぞ」と子どもたちが感じる時間を先生たちが様々に工夫して積み上げていった1カ月でもありました。よく目にしたのは、賑やかに咲き誇る色とりどりのちゅうりっぷを見て「さいた、さいた♪」と口ずさみ、空を泳ぐ鯉のぼりを見ると「屋根より高い鯉のぼり〜♪」、カタツムリが出てくると「でーんでんむーしむし♪」と歌い出す先生たちの姿でした。その歌声に耳を澄まし、一緒に見上げたり口ずさんだりしていた子どもたち。青空の下で目にしたもの、触れたものを喜び楽しむ気持ちを歌に変えて「ここで一緒に楽しく過ごそうよ」「あなたのことが大好きだよ」というメッセージを子どもの心に日々送り続けた先生たちの思いが少しずつ子どもたちに伝わり、「緊張・不安」から「安心」に繋がっていっていることを、子どもたちの笑顔からとても感じた1カ月でした。
たちばな菜園では種まきのシーズンを迎えています。じゃが芋、薩摩芋、人参、枝豆など、今年も様々な野菜を子どもたちと一緒に楽しみながら育てます。先日薩摩芋の苗を年長児と植えた時も、ちゃんと芽が出て大きく育って美味しいお芋になるようにみんなで「ちちんぷいぷいのぷーい!」と魔法をかけて帰ってきました。園長先生は野菜だけでなく、立華っ子のみんなもね、と願わずにはいられません。「大きくすくすく育ちますように」「おうちの人や先生たちからの愛情を沢山浴びてお友だちと切磋琢磨しながら過ごす毎日が、子どもたちにとって大きな実となりますように」と。一緒に歌ったり、笑い合ったり、ケンカしたりしながら、大きくなっていこうね。
