立華だより 2024年7月
じゃがいも つかまえた
ご近所さんの枇杷の実と梅の実が黄金色に染まっていてキレイだなぁと毎日眺めながら歩いています。園庭では向日葵が大きく花を咲かせ、活きのいいダンゴムシがあちこちから出てきています。子ども達は新しく設置したキッチンでお料理をしたり、水の出るタンクから水を出しては喜んだり。「これ見てー」とフライパンで砂を炒めたり、お鍋でお味噌汁を作ったり、思い思いにお料理をしている子ども達の頭の中ではいろんな想像が膨らんで、楽しい気持ちでいっぱいな様子をとっても嬉しく思いながら見ています。
つい先日、菜園のジャガイモが収穫の時期を迎えたので、子ども達と一緒にジャガイモの収穫をしました。どのクラスの子ども達も目を輝かせて、土の中に眠るお芋を探していました。年長さんは力強く丁寧にお芋を掘り、お泊まり会に向けて育てていたナスも実をつけていたので収穫をしました。年中さんはお友達とはしゃぎながら、年少さんはジャガイモを横切る虫を追いかけながら、沢山掘りました。りす組、こあら組の子ども達は土に触れるのもおっかなビックリ、眉間にシワを寄せながら土の塊を握ったり、デコボコしている畑の上をバランスを取りながら何とか歩いたり、「なんかいた!」とカメムシを追いかけたり、シャベルでジャガイモをすくって「捕まえた〜」と喜んだり、ボールのように投げてみたり。子ども達がそれぞれに、伸び伸びと畑時間を楽しんでいる姿に、とても嬉しくなりました。持って帰ったジャガイモは「カレーにするよ」「お味噌汁で食べたよ」といった声が聞かれています。年長さんのナスも、「苦手だったけど一口頑張れた〜!なんて嬉しい声も。子ども達が嬉しそうにお話をしてくれるその向こう側に、おうちの方がお料理をしてくださったからこの笑顔があるんだよなぁと思いを馳せます。忙しい毎日ではあるけれど、一日のどこかで、子どもと顔を合わせながら一緒にお料理をしたり、お芋や畑のことをお話ししたりしながら、美味しく食べていただけているといいなぁと。テレビを消して、家族でお話をしながら食べる時間は、身体の栄養だけでなく子どもの心的エネルギーの補給する時間にもなります。会話をしたり、聞いたりすることで語彙も増えます。「食事時間に、みんなでひとつの話をすると、話をすることでひとつになれる」と、先日受けた研修で講師の先生もお話しされていました。園で採れた野菜を通して、子ども達がより豊かな食事の時間を過ごせるように願いを込めながら、草取りや畑のお手入れに精を出す最近です。今回はお留守番だったひよこ組さんは、秋のサツマイモ収穫をどうぞお楽しみに。ジャガイモは皆様のご家庭に届いていると思います。お手間をおかけしますが、皆様で召し上がってくださいね。
先月は参観や懇談会もありました。沢山の方にご参加いただき、懇談会も貴重なお話を聞かせてくださったこと、心より感謝申し上げます。