立華だより 2025年2月
パチ パチ パチ!
朝晩の冷え込みはまだ厳しいですが、まもなく立春を迎えます。子ども達は寒さに負けず毎日元気に外遊びを楽しんでいます。氷に触れたりパンダさんにご飯をあげたり、縄跳びにチャレンジしたり全力鬼ごっこをしたり。雪を待つ子どもの心とは裏腹に日中は何となく春めいた陽気も感じられ、澄み渡る青空の下、花壇に揺れるビオラからミツバチが姿を見せています。春の訪れを感じる昨今です。
さて、先日は幼稚園にて【家庭学級】「仙台フィルメンバーによる音楽会♪」がありました。仙台フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター・ヴァイオリニストの神谷 未穂(かみや みほ)さんと、チェリストのエマニュエル ジラールさんをお招きし、アンコール含め全9曲の迫力ある演奏を聴かせていただきました。今から6年前の家庭学級で来ていただいたご縁から、3年振り3度目の演奏会。キリリとしたヴァイオリンの音色と、チェロの柔らかくて温かい音色がホールに響き渡り、本物の音の震え、演奏者の息遣い、弦を震わせる不思議な弓の動きに子ども達は釘付けでした。保育園の子ども達も、演奏が始まるとその音のする方向を向いて、じいっと見つめて集中して聞いている様子は、何か大事な栄養分が目と耳を通して吸収されているかのようでした。楽しく感じられる曲にはパチパチと手拍子が自然発生し、「骸骨が夜中にダンスをしている曲」は「夜中の12時だね」と言いながら楽しみ、「天国と地獄」は腕を振って走るマネをする子どもも。ヴァイオリンの繊細な高音を使って「ピヨピヨ」と本当の鳥のような音で驚かせたり、かと思えば「ココッリコ〜」とフランス語のニワトリの鳴き声を表現したり。表情豊かな音色を聴きイメージを膨らませながら楽しむことが出来る、本当に素晴らしい時間でした。子どもの心に注がれた豊かな音の粒が、子ども達の感受性や想像力を育む種となっているといいなぁと願ってやみません。
さて【家庭学級】は、幼稚園・認定こども園の保護者の皆様や子ども達が講座や活動を通して学びを深めるために、父母会(役員さん)活動に対して仙台市からの補助金を受けて開催しているものです。幼稚園の保護者の皆様であれば誰でも参加することが出来ます。今年度の開催は全て終了しましたが、来年度も保護者の皆様が日ごろの子育てに対する見識を深めることに繋げられるような時間を作ることが出来たらと思っています。保育園の保護者の皆様も、幼稚園に進級する際の楽しみのひとつとしていただけたら嬉しく思います。