
立華だより 2011年10月
10月になり、野山は秋一色、そして麓(ふもと)に虫の声が聞かれる秋闌(あきたけなわ)の候となりました。そして、この季節の言葉として「釣瓶(つるべ)落とし」があります。これは秋の日没が井戸の釣瓶のごとくサッと落ちることで、だんだんと夜長にもなってきます。次は小学校唱歌です。
虫のこえ 作者不詳
あれ松虫が鳴いている
ちんちろちんちろ ちんちろりん
あれ鈴虫も鳴き出した
りんりんりんりん りいんりん
秋の夜長を鳴き通す
ああおもしろい 虫の声
この季節、子どもたちは運動会や園外保育で大いに秋と親しみます。
幼稚園には教育実習で学ぶ学生がいます。先日、その学生の大学教授が見学にみえました。その先生は心理学担当なので、こちらから「日本の社会は今後ますます心理学が要請されてきますね。」と申しましたら、「そうですね。しかしあまり良いことではありませんね。」と応えてくれました。
最近、小中学校にスクールカウンセラーが登場するようになりました。このことは、今、心の悩みを抱えている子どもが多くなってきているからでしょう。
平成18年度不登校児 童生徒数は全国で185,000人、暴力行為発生件 数45,000件、いじめ認知件数125,000件と文部科学省は発表しています。
静岡県でスクールカウンセラーをしているK氏は「学校現場は教師だけでは心の問題を抱える児童の対応は出来なくなっています」と語り、更には宮城県のある学校のホームページには「スクールカウンセラーを迎えています」とありました。
そこでそれを改善し、正常化を図るにはどうしたらよいのでしょうか。つまり世直しですが、それは幼児教育にあると思います。
その幼児教育の第一は健全な家族生活でしょう。子どもにとって一番辛いことはお父さんお母さんがいがみあうことなので、子どもの前では忍耐が必要です。第二は幼稚園や保育所では友達と大いに関わることです。そして第3は教育としつけです。それは
(1)挨拶をする。
(2)返事を「ハイ!」と言う。
(3)履き物を揃えることです。
心の問題を抱える児童の多くは幼児期の育ちにあります。それをスクールカウンセラーの派遣(平成21年度事業費36億円)で解消するものではありません。その事業費を幼児教育に向けて学校が「スクールカウンセラー不要」となる社会にすべきではないでしょうか。
秋深き○○○は何をする人ぞ (○の中の文字は?)
芭 蕉