はなむけのことば
3月を迎えました。気温の変化に差が大きく、「今日は昨日と違って暖かいですね」と語られる翌日には、その反対の言葉も聞かれる季節です。気象キャスターの言葉です。「暖かさは三歩進んで二歩下がる」
そして次の句もこの季節です。
梅一輪 一輪ほどの 暖かさ
服部 嵐雪
梅の花に会うと春の近づきが感じられます。そしてこの時期は梅と雪が歌われています。
梅の花 降り覆ふ雪を 包み持ち
君に見せむと 取れば消につつ
(万葉集巻十・一八三三に作者未詳)
先日、テレビの番組に卓球の福原愛さんの物語がありました。愛さんは四歳から卓球を始め、失敗して泣き、試合に負けて泣く「泣き虫愛ちゃん」と言われました。しかし愛ちゃんは泣いて挫けるのではなく、次に向かって豁然と進んでいきました。そのナレーターは「愛ちゃんは涙の数だけ強くなっていきました」と語っていました。
この「涙の数だけ強くなっていく」という言葉は立華っ子が唱えている「弱音を吐かない」の言葉と生き写しとして聞いていました。
さて、18日は卒園式です。今年は16名 の立華っ子が巣立ちます。4月には立華っ子が小学校に入学します。幼稚園の生活で「立腰っ子はしっかり腰骨を立てます」の合い言葉で「やる気」、「思いやり」、そして先生の言うことが「わかる」の子どもになりました。小学校でも挫けずに学び生きる力を育んでくれることと思います。それには、@時間を守り、A片付けを良くし、B挨拶に励むことです。これからも、しっかりと腰骨を立て、よわねをはかない小学校生になってもたいたいと願っています。
吟句
立華認定こども園 さくら組
いつでも元気で こしぼね子ども
四月になれば ステキな一年生
よわねをはかず いつでも輝け